頭皮ケアの基本

 髪、頭皮ケアの基本はマイナスよりもプラスを大きくするということです。薄毛が気になっている、髪が細くなった、老化、ダメージの蓄積などはすでにマイナスの状態です。マイナスをいきなりプラスに持っていくのはとても難しく、むりやり良くしようと効果の強い成分を使うと、逆に炎症を起こしたり、症状が悪化する危険性があります。まずはフラットの状態、健康な頭皮に戻すということが大切になります。育毛、髪を育てるということは健康な頭皮にしてからです。

すぐには良くならない

 薄毛が気になってきた人、髪や頭皮の環境を改善しようと考える人は「すぐに良くする」ことを考えます。しかしここが間違えです。いま目に見えているのは結果です。この結果というのは、頭皮、毛穴の状態、体質、生活習慣、持病、遺伝などさまざまな原因が複雑に絡み合ったものです。

このような状況をすぐに改善するということはむずかしいです。

髪、頭皮ケアはなにから始めるべき?

 まずは自分の髪、頭皮、体を知ること。頭皮の状態(炎症、色など)はどうなのか、体の状態(持病、体質、アレルギーなど)はどうなのか。これを知ることにより自分に適したケアを組み立てることが可能になり、改善率や効果も上がります。

 現代ではネットに様々な情報が出ており、どの情報が正しいのかわからないという相談がとても多いですが、わからないというのは当然のことです。なぜなら一人一人頭皮の状態や体質が違い、さらには頭皮の状態や体質は変化するためです。つまり自分にとって正しい情報というのは、ネットの情報だけではほとんどわかりません。そのため専門家やカウンセラーに相談し適切なアドバイスをしてもらうことをおすすめします。

  「この成分を使えば良くなる」「この理論どおりにすればよくなる」という正しい情報があるのなら、現代でこんなにも薄毛に悩む人はいないはずです。どんなに良いと言われている成分でも、合う人、合わない人はいます。難しいのはそれを判断すること。頭皮の変化には多少なり時間がかかりますし、その変化が自分にとって良いのか悪いのかを自分で判断することも難しいです。